午前六時半。<br />一本の電話が私立探偵フィリップ・マーロウを眠りから覚まさせる。<br />それは、列車で到着するはずの若い女を尾行せよとの依頼だった。<br />依頼主の高圧的な態度に苛立ちながらも、マーロウは駅まで出向く。<br />女はすぐに姿を現すが、彼女には不審な男がぴったりとまとわりつき―。<br />‘私立探偵フィリップ・マーロウ’シリーズ、長篇第七作。<br />新訳版。<br />