大戦末期の1945年、帝国(LEV)本土への遠征特攻を敢行した皇義神國(すめらぎしんこく)は、報復の原子爆弾投下により全面降伏する。<br />そして半世紀後、帝国統治下で鎖国状態の神國。<br />原始駆動機《鋼舞》を駆る孤独な少女・朔夜は、己の破壊衝動をもてあましていた。<br />しかし運命の夜……朔夜の荒ぶる心臓(エンジン)と、囚われの天子・夏月の夢見る翼が出会うとき、閉塞世界の根底を揺るがす大いなる物語が幕を開ける――海猫沢めろんが描く疾走と飛翔の物語。<br />