仕事に倦んだプログラマーの香山秀行は、上司の勧めで北海道・知床を訪れる。<br />町の人々から歓迎を受けるが、その夜、空一面に赤いオーロラが発生。<br />街全体が暗闇に包まれる。<br />それは巨大な太陽嵐による、世界停電の始まりだった――未曾有の困難に立ち向かう人びとを描く、第5回ハヤカワSFコンテスト最終候補作。<br />解説収録/柴田一成