荒潮
彼女の名前は米米(ミーミー)。
中国南東部のシリコン島で日々、電子ゴミから資源を探し出して暮らす最下層市民‘ゴミ人’だ。
彼女たちは昼夜なく厳しい労働を強いられ、稼ぎは何代にもわたって島を支配してきた羅、陳、林の有力御三家に吸い取られていた。
しかし、テラグリーン・リサイクリング社の経営コンサルタント、ブランドルと陳開宗が島を訪れてからすべては変わり始める。
テラグリーン社の環境再生計画に翻弄され、利権を奪い合う御三家たち。
いっぽう、米米は開宗と恋に落ちるが、想像し得ない未来が彼女を待ち受けていた……『三体』の劉慈欣が激賞した、中国SFの超新星によるデビュー長篇。
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