ナポリ近郊の墓地で、惨殺死体が発見された。<br />犠牲者はカモッラ・ファミリーのボス。<br />その名が刻まれた墓碑の前に捨てられていたのだ。<br />だが、墓碑はひとつではなかった。<br />全部で七つの墓碑が、これからの殺害を予告するかのように残されていた。<br />警察の懸命の捜査にもかかわらず、犯人の魔手は次なる犠牲者へと忍び寄る。<br />そのころ、七番目の墓碑に名を刻まれた男、ミケーレが20年間の服役生活を終え、刑務所を出所するが……。<br />