売れないSF作家だった父ダニエルの死後、エドガーは母ラブレスから未完の草稿を渡される。<br />その物語内で、人工意識の研究者だった両親は子をもうけるかわりに人工意識、エドガー001を構築した。<br />自己増殖するエドガー001は新たな物語を生み出し、草稿を読むエドガーもまた、父ダニエルとの思い出をそこに重ね書きしていく。<br />選考会で絶賛を浴びた、現代SF100年の類い稀なる総括。<br />第5回ハヤカワSFコンテスト大賞受賞作。<br />解説/神林長平