私立探偵・沢崎のもとに望月皓一と名乗る金融会社の支店長が現われ、料亭の女将の身辺調査をしてほしいという。<br />が、女将は既に亡くなっており、顔立ちの似た妹が跡を継いでいた。<br />調査対象は女将か、それとも妹か? さらに当の依頼人が忽然と姿を消し、沢崎はいつしか金融絡みの事件の渦中に。<br />「伝説の男」の復活に読書界が沸いたシリーズ長篇第5作。<br />文庫化に際し14年間の沈黙と執筆の裏側を語る「著者あとがき」を付記(電子書籍版にも収録)。<br />