昭和15年、日華事変が深刻さを増すなか、天文学者にして空想科学小説家の秋津俊雄は、和歌山県の潮岬にて電波天文台の建設に取り組んでいた。<br />中学の同級生で海軍中佐の武園義徳の要請を受けた秋津は、火星太郎なる人物と面会する。<br />男は、地球と大接近した昨年7月27日に火星を発ったと言う。<br />いっぽう戦火が迫る欧州各地には、未知の四発爆撃機が出現していた――。<br />架空戦記+ファーストコンタクトの新シリーズ開幕。<br />