地球の衛星軌道上に浮かぶ巨大博物館〈アフロディーテ〉は、創立50周年を迎えようとしていた。<br />新人自警団員の兵藤健は、同期で総合管轄部署〈アポロン〉配属の尚美・シャハム、情動学習型AIの〈ダイク〉らとともに、日々の警備任務にあたっていた。<br />いよいよ50周年記念フェスティバルの夜、健は国際的な贋作組織の摘発に臨むのだが──。<br />『永遠の森』『不見(みず)の月』に続く《博物館惑星》シリーズ第3作。<br />第41回日本SF大賞受賞作