ミンゲル島では日に日にペスト感染が拡大し、島民は島から逃げ出そうとしていた。<br />感染拡大を懸念し、海上封鎖を進める西欧列強諸国とイスタンブルの中央政府。<br />そんな中、疫学者に続いて彼の助手までもが殺される。<br />ますます孤立を深める島に取り残されてしまったパーキーゼ姫とヌーリー医師。<br />二人が目撃する島の運命と、殺人事件の真犯人とは――? トルコ初のノーベル文学賞作家、オルハン・パムクが5年ぶりに放つ待望の新作!