サマータイム・ブルー
男はロード・ライダー。
夏のあいだ、あちこちの小さな町を気ままに走り抜けている。
一緒に海へ行くはずだった、と言うのは女。
男は毎日公衆電話から電話をかけ、必ず女は自宅にいる。
秋風が吹いたら東京へ帰る、と男が言う言葉は、はたして本当か? 待つことしかできないのか?そうではないだろう。
ラスト、家にいてもできる「待つこと」以外の生き方を、彼女はようやく見つける。
【著者】片岡義男1939年東京生まれ。
早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。
75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。
ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
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