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すばらしい新世界

大企業の技術系サラリーマンである林太郎は、ヒマラヤの山奥で活動するNGOからの依頼で小型風車の開発に関わることになる。
現地を訪れた林太郎は、秘境に生きる人々の暮らしや信仰に触れ、現代の日本の暮らしの中で失われたものについて考えるようになる。
環境問題に関わる活動をしている妻のアユミと林太郎の会話は、エネルギー問題やひとと環境の関わりについての深い議論となっている。
やがて息子と共に秘境の村を再訪した林太郎は、そこで秘密の任務を担うことになる。
【著者】池澤夏樹1945年北海道帯広市に生まれる。
小学校から後は東京育ち。
以後多くの旅を重ね、3年をギリシャで、10年を沖縄で、5年をフランスで過ごして、今は札幌在住。
1987年『スティル・ライフ』で芥川賞を受賞。
その後の作品に『マシアス・ギリの失脚』『花を運ぶ妹』『静かな大地』『キップをなくして』『カデナ』『アトミック・ボックス』等。
自然と人間の関係について明晰な思索を重ね、数々の作品を生む。
2014年末より「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」全30巻の刊行を開始。
http://www.impala.jp




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