女が営む店の名前はウェンディ。<br />ビーチボーイズのナンバーから取られている。<br />いちばん大切な存在だったのに、去ってしまったウェンディという女の子を歌った曲だ。<br />時々店に顔を出す男は、ここへ来て4年になる。<br />離婚暦アリ。<br />彼女の誕生日に、男は、金がなくて贈り物ができない若い男性が登場する映画の話をしたりする。<br />店を閉め、外を歩き、2人は今までにない段階に入る。<br />それを「幸せ」と呼ぶことをためらいながら、体と言葉を重ねていく。<br />