ある日の真夜中
このストーリーは、このあと、どうなるのだろう?それを考えるのが非常に楽しい作品だ。
用心深く注意をはりめぐらし、出来事が起こらないように行動することとおよそ正反対の主人公が愛らしい。
迂闊にもほどがある、とも言えるし、無頼だとも言える。
その時その時で、彼はやりたいように振舞うのみだ。
真夜中が続けばやがて朝が来る。
どんな朝か、想像する自由は読者の手の中にある。
【著者】片岡義男1939年東京生まれ。
早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。
75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。
ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
更新中です。しばらくお待ちください。