Ten Years After
3人いる。
女が1人と男が2人。
この組み合わせによる男女3人のストーリーは、片岡義男の小説においては普遍的なものだ。
男と女だから然るべき出来事があり、そこから三角関係に落ちていかない、という成り行きも、片岡義男が愛する普遍的な何事かである。
そしてこの小説には時間の経過がある。
10年ののちの再会という、厳粛な美しさがある。
注意。
この小説においても、「あとがき」を絶対に先に読まないこと。
【著者】片岡義男1939年東京生まれ。
早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。
75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。
ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
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