静かな、美しい沼がある。<br />沼を愛する15歳の少女が登場する。<br />どこからともなく、マックスと呼ばれるカラスがやってくる。<br />マックスと彼女は深い信頼関係で結ばれている。<br />やがて人間の少年も姿を現す。<br />少女と少年は然るべき関係になっていく。<br />しかし、三者が共存することはない。<br />あるラインを超えた地点で、それは起きる。<br />8月6日というその日付、この国の歴史に黒い刻印を残すその日付が選ばれていることは、果たして偶然か。<br />読者は考えてみること。<br />