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ラジオが泣いた夜

クールで、どこか情緒的。
タイトルを見て、そんなイメージが先行したら相当に無残な結果になるはずだ。
起こることは、起こる。
そこに善悪はない。
ロクでもない男たちはどこにでもいるのだ。
きっと風向きが変わるだろう、という淡い期待に作家は応えない。
これは小説だから、むろん現実ではない。
たとえ現実にこのようなことが日々起きていても。
そして読者にはどんな感想も許される。
「なんて不愉快な小説なんだ」とかなんとか。




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