サハリンの雄大な白樺から八重山諸島の豊穣なマングローブへ、さらには日本最東端に位置する絶海の孤島、南鳥島へ。<br />東西3000キロ、南北2500キロにおよぶ探査の旅は、日本列島の多様な自然を明らかにし、旅人はその先にこの星の姿を見る。<br />その眼差しは、荘厳な大自然とそこに暮らす人々への深い畏敬に満ちている。<br />人類誕生の遥か昔より恒久に続く、大自然の厳かな営みを、鋭利な科学の眼と真摯な感受の視線で綴る12編の大紀行。<br />