水玉模様と月の光り
学生の夏休み。
東京からオートバイでやってきて、あまりの暑さに、シャワー浴びたさに、分不相応なホテルに部屋を取ってしまう。
部屋があり、スナックがあり、ビールがあり、そこに彼女がやってきて、思いがけないことになった。
友人を呼び出したら、また思いがけないことになった。
2つの思いがけないことのあいだに、彼女はいる。
2人の男たちの目の前に、彼女はいる。
彼女は責めてはいない、静かな悲しみが男たちをうちのめす。
【著者】片岡義男1939年東京生まれ。
早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。
75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。
ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
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