私は彼女のモーニング・コーヒー
婚姻関係にある相手以外の人物と一線を超えた付き合いをした場合、倫理的に指弾されたり、感情がもつれあってトラブルになったりと、そういう社会に我々は生きている。
その行為を「された」側より、「した」側が非難されるだろう。
やがて彼女は行動する。
追い出されての行動ではあるものの、自らのクーペを夜通し走らせ、東京から京都まで。
待っているのは、モーニング・コーヒーというカタチをした愛情だ。
【著者】片岡義男1939年東京生まれ。
早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。
75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。
ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
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