人物の性質ではなく、人と人との関係が日々を形成する。<br />大学生、という浮遊感に満ちた時間の中で、オートバイが2人の男を関係付ける。<br />女がやってくる。<br />2人が3人になり、奇妙に安定した三角関係に入る。<br />しかし時間は止らない。<br />3人が4人になり、5人になりバランスこそが生命である関係が危うくなる。<br />ついに崩壊が来る。<br />そこにもオートバイがあった。<br />しかしその崩壊すら、終わりではない。<br />カタルシスなきアンチクライマックス。<br />