中東の戦場を逃れて、海路で東京にたどり着いた一人の若き兵士、ターリク。<br />パスポートもなく身を潜めて大都会をさまよいながら、たまたまロック・グループで歌って人気を得る。<br /> 彼と出会い、また別れてゆく男たち、女たち。<br />都会の砂漠で生きる彼らの心に、故郷を思うターリクの哀調を帯びた歌声がしみとおる。<br />