いつか聴いた歌
不幸な亡くなり方をした父親から唯一の財産として娘は歌を贈られた。
長じてカントリー歌手になった娘は父の曲に自ら詞をつけて歌うようになる。
ところがその歌を、どうやらもう1人、歌っている女性がいるらしい。
自分しか知らないはずの歌なのに。
このミステリーの前に現れるのが愛すべき21歳の私立探偵アーロン・マッケルウェイだ。
もう1人の女性はいったい誰なのか。
全篇、電話による会話だけで進んでいく哀切な物語。
【著者】片岡義男1939年東京生まれ。
早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。
75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。
ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
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