京堂司掌編全集
埋もれていた栗本薫の別ペンネーム、京堂司名義による作品のすべてを収めたショートショート集。
2016年に創刊40周年記念終刊号が発行された幻影城誌。
その発行に際して、京堂司名義の作品が栗本薫の手によるものであることが発見されて話題を呼んだが、本書は京堂司名義作品のすべてを収録、この名義による作品は他に一切ないことからあえて書名を「京堂司掌編全集」とした。
熱烈なSFファンであった若き栗本薫による、日本SF揺籃期を彷彿とさせる掌編12編は、大河小説グイン・サーガの作者の、また違った一面をうかがわせる。
解説は京堂司発見者の野地嘉文氏。
【著者】栗本薫東京生まれ。
早稲田大学文学部卒。
1977年中島梓名義の「文学の輪郭」で群像新人賞評論部門、1978年『ぼくらの時代』で江戸川乱歩賞、1981年「弦の聖域」で吉川英治文学新人賞を受賞。
栗本薫名義で小説を発表するかたわら、中島梓として評論・演劇・音楽などさまざまなジャンルで活動する。
小説作品は、ミステリ、SF、時代小説、耽美小説と多岐にわたり、中島梓名義を含めて400冊を越える著作がある。
1979年よりスタートした大河ロマン「グイン・サーガ」は、2009年著者病没により130巻が最終巻となった。
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