真夜中のセロリの茎[1988 version]
真夜中のコーヒーに、それは合うか合わないか男が2人と女が2人。
2台の自動車に分乗してわざわざ凧揚げに行ったりするような仲の良さだが、4人は常に4人であるわけではなく、AとB、CとD、AとC、BとD、AとD、BとCという6通りの1対1がありそのすべてがこの短い小説の中に現れている。
その1対1には、恋愛や性をやすやすと超えているようなところがある。
※なお、未発表のものも含め、同タイトルの作品が実は4種類ある。
最新のそれは2011年発売の短篇集の表題にもなった。
ここにお届けするのは1988年に発表されたバージョンである。
【著者】片岡義男1939年東京生まれ。
早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。
75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。
ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
http://kataokayoshio.com/
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