そして彼女はサボテンに刺された
3人で食事を愉しむとは、いかなる行為か待ち合わせをして、3人が食事のためにレストランに集まった。
女性が2人、男性が1人。
1人の女性は男性のかつての恋人であり、もう1人は現在の恋人。
しかも1人の女性からもう1人の女性へ男性を「譲渡」(!)している、というその成り行き。
ワインが、パスタが、3人の旺盛な食欲と身体をかけめぐる。
食事中にもかかわらず(だからこそ?)裸にだってなってしまう(ただし、想像の中でだ)。
やがてそこにサボテンが…最後まで触覚的な短篇小説である。
【著者】片岡義男1939年東京生まれ。
早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。
75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。
ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
http://kataokayoshio.com/
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