三日月と会話する
短篇小説のタイトルは、未来の短篇小説からもたらされる『甘く優しい短篇小説』と題された短篇集に収録された作品たちはそれぞれ「短篇小説を書く」ということがどのようなことかが描かれ、作家・野村五郎を共通の登場人物にしている。
この短篇もそれらの中の一つだ。
別の短篇「甘く優しい短篇小説」では2人の女性が登場したがここでは3人。
いや、その3人もやがて女性3人ではなく、それぞれのジェンダーが割り振られ、バランスを変えていく。
そしてこのタイトルは、野村五郎が女性からヒントをもらい、未来に向けて構想する短篇のタイトルがそのまま定着したものだ。
【著者】片岡義男1939年東京生まれ。
早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。
75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。
ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
http://kataokayoshio.com/
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