配色の効果
淡いブルーとスカイブルー女性同士の出会いと恋愛を描いた短篇小説。
女性二人が、もう一人の女性の結婚式に出席するため夜の国道を2台のクルマで、つまり、一人1台に乗って連なりながら走っていく冒頭のシーンからして鮮やかである。
1度目は電車の中。
2度目はバーで。
ごく短い時間のうちに2回会ってしまえば、それは偶然を超えて、運命になる。
一人が一人に言う。
「誰にも、その人を支配している色があるのよ」。
そして一人は、淡いきれいなブルー。
もう一人がスカイブルー。
二人は絶妙なブルーの相違を互いの内に抱きながら生きる。
【著者】片岡義男1939年東京生まれ。
早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。
75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。
ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
http://kataokayoshio.com/
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