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南へむかう貨物列車

ホーボがもたらした、ハーモニカによる言葉広大なアメリカ大陸の歴史を語るには、鉄道の存在を欠かすことはできない。
人々はそれに乗って移動し、鉄道はまた多くの人の職場でもあった。
そして、ホーボと呼ばれる無賃乗車の放浪者がいる。
積荷を見れば列車がどこに行くかを正確に言い当てることができた、というホーボがいて、彼はまたハーモニカを使って酒場の喧噪を鎮めるだけの能力を持っていた。
ハーモニカの音楽は彼の言語だった。
そのホーボが列車の中で亡くなり、小さいが墓が作られ、形見のハーモニカは今、また別の困難を生きてきた男の掌に握られている。
【著者】片岡義男1939年東京生まれ。
早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。
75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。
ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
https://kataokayoshio.com/




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