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工場閉鎖--ダモイの歌声が聞こえてくる

戦後の激動時代、生きるため危険な工場で働く気弱な青年が、爆発事故や苦難を乗り越え自信を掴んでいく。
大学中退の青年・河本俊夫は、戦後3年目の超就職難の社会で、レッドパージの嵐が吹く逆境の最中、共産思想かぶれの疑いを避けるため高学歴を隠し、危険この上ない化学工場で平工員として働いた。
爆発事故で危機一髪の命拾いをし猛毒の塩素ガス漏れにも遭遇した。
小規模な同族会社で、社長の無計画な経営破綻によって工場閉鎖に追いこまれた時、彼は工員達から整理委員に推され、未払い賃金補償のため本社で社長と対決することになる……【目次】粗雑な装置大火傷の記憶裂けたロープ砂利穴のそばで甕を割る?ブローカー社長ボロ家で亜美とアミドと風間秘かな盗みわが青春に悔いなしバレた盗み金貸し大工ボヤ騒ぎ蒸留塔の組立て危機一髪・命拾い級友と再会猛毒ガス漏れ工場閉鎖社長印を求めてダモイの歌声が聞こえてくる【著者】畑村達1926年 山口県生まれ。
九州帝大工学部中退。
教諭、司書、大学職員を経て日本文芸家協会会員。
作家。
主な著書に「今日と明日の間で」「昭和天皇と侍医長の死」「海と廃墟の街から」「炎の国、孤島の舞」電子本「オクツキの海」「ブレメリアイノ・大雪山の幻」「嗤う瀧」等がある。




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