HHhH――プラハ、1942年
ナチによるユダヤ人大量虐殺の首謀者で責任者であったラインハルト・ハイドリヒ。
ヒムラーの右腕だった彼は〈第三帝国で最も危険な男〉〈金髪の野獣〉等と怖れられた。
類人猿作戦と呼ばれたハイドリヒ暗殺計画は、ロンドンに亡命したチェコ政府が送り込んだ二人の青年パラシュート部隊員によってプラハで決行された。
そして、それに続くナチの報復、青年たちの運命……。
ハイドリヒとはいかなる怪物だったのか?ナチとはいったい何だったのか?本書の登場人物すべてが実在の人物である。
史実を題材に小説を書くことに、ビネはためらい、悩みながら全力で挑み、小説を書くということの本質を自らに、そして読者に問いかける。
小説とは何か?2010年ゴンクール賞最優秀新人賞受賞作、2014年本屋大賞翻訳小説部門第1位。
「ギリシャ悲劇にも似たこの緊迫感溢れる小説を私は生涯忘れないだろう。
(……)傑作小説というよりは、偉大な書物と呼びたい」──マリオ・バルガス・リョサ/訳者あとがき=高橋啓
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