小学校の女性教師が自宅で死体となって発見された。<br />傍らには彼女の命を奪ったアンティーク時計が。<br />事故の線も考えられたが、状況は殺人を物語っていた。<br />ガラス切りを使って外された窓の鍵、睡眠薬が混入された箱詰めのチョコレート。<br />彼女の同僚が容疑者として浮かび上がり、事件は容易に解決を迎えるかと思われたが……『慟哭』の作者が本格ミステリの極限に挑んだ衝撃の問題作。<br />