【第16回大藪春彦賞受賞作】カンボジアの地を彷徨う日本人少年は、現地のストリートチルドレンに拾われた。<br />「迷惑はな、かけるものなんだよ」過酷な環境下でも、そこには仲間がいて、笑いがあり、信頼があった。<br />しかし、あまりにもささやかな安息は、ある朝突然破られる――。<br />彼らを襲う、動機不明の連続殺人。<br />少年が苦難の果てに辿り着いた、胸を抉る真相とは?激賞を浴びた『叫びと祈り』の俊英が、カンボジアを舞台に贈る鎮魂と再生の書。<br />