れんげ野原のまんなかで
新人司書の文子がこの春から所属されたのは、のどかな秋葉図書館。
ススキ野原のど真ん中に建つこの図書館は利用者もまばら、暇なことこのうえない。
しかし最近妙な闖入者が現れた。
小学生が閉館後も居残るために、あの手この手で図書館員たちの裏をかこうとしているらしい。
いったいなぜ? 文子はかねてよりその博識ぶりを崇拝している先輩司書・能勢の力を借りて、小学生たちの企みをつきとめようとするが……。
季節の折々に、小さな図書館を訪れる人たちがもたらすささやかな謎の数々。
すべての本好き、図書館好きに捧げる、やさしいミステリ。
/解説=大崎梢
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