血の色の記憶
色覚障害者のサイト〈ランボー・クラブ〉。
仲間を探す不登校の中学生・菊巳が偶然見つけた、そのサイトのトップに掲げられたアルチュール・ランボーの詩。
フランス語など習ったこともないのに、なぜ僕はこの原語の詩を読めるのだろう?「Aは黒、Eは白、Iは赤、Uは緑、Oは青……」。
その時、僕にあるはずのない、鮮やかな血の色を見た記憶が蘇った。
そして後日、何者かによってサイトの詩が書き換えられ、詩になぞらえた死体が発見された!色覚障害の少年をめぐる事件の、驚くべき真相とは?鮎川哲也賞受賞作家が贈る、傑作本格ミステリ。
/解説=大矢博子
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