五声のリチェルカーレ
昆虫好きの、おとなしい少年が起こした殺人事件。
犯罪の低年齢化が進む今日では特に珍しくもない事件と思われたが、唯一動機だけは、少年も堅く口を閉ざしていた。
家裁調査官の森本が接見で得たのは「生きていたから殺した」という謎の言葉。
被害者は誰でも良かったという無差別殺人の告白なのか、それとも――。
少年は何故、そして誰を殺したのか。
最後まで隠されていた事件の〈真相〉を、あなたは見破ることが出来ましたか?メフィスト賞受賞の気鋭が技巧を尽くした表題長編に、短編「シンリガクの実験」を併録。
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