時が新しかったころ
カーペンターは腰をぬかすほど驚いた。
イチョウの葉を食べる恐竜のすぐ上の木の枝に、子供がふたり腰かけていたからだ。
白亜紀後期の地層から発見された人の化石の出所を調査するため、北米古生物学協会から派遣され、74,051,622年の時をこえてやってきたが、まさかそこで、子供を保護することになろうとは!しかも事情を聴いてみると、二人は火星の王女と王子で、誘拐され、地球へ連れてこられたのだという。
その言葉を裏づけるように、子供たちを角竜そっくりに擬装した大型武装タイムマシン・トラックに乗せたとたん、三機のプテラノドン型飛行艇が襲いかかってきた!『たんぽぽ娘』『ジョナサンと宇宙クジラ』の著者が贈るロマンティック時間SF長編。
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