人形の部屋
ねえ、お父さん。
この謎、解ける?きっかけはほんのちょっとした小さな謎。
だが、八駒家の食卓にのぼると、それは一篇のミステリに姿を変える――家主の敬典は、旅行会社の有能なる社員から、専業主夫に転身。
家事に追われながらも平和な日々を過ごしていたが、ある日、元先輩が可憐なフランス人形を持ちこんできた。
それも、左足の先が粉々に砕けた人形を。
なんとかしてくれと懇願され、持ち主まで怒鳴りこんできても、敬典はなぜか悠然とかまえている。
そんな父に、中学生の娘つばさは憤慨するが、敬典の頭にはある推理が浮かんでいた……。
父と娘が織りなす、温かなおうちミステリ。
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