透明な一日
十四年前に発生した連続放火事件。
その中で能勢幸春と竹島千鶴はそれぞれの母を失った。
後に再会した二人は交際を始め、千鶴が妊娠、幸春は結婚の承諾を得るため千鶴の父・久信に会いに行くが、久信は交通事故で記憶障害──前向性健忘に陥り、事故以来六年もの間毎日同じ日を繰り返していた。
対面の数日後、幸春の知人で放火事件の関係者でもあった木村泰典が、公園で頭から血を流して倒れているのを発見される。
当初は強盗事件と思われたものの、悲劇はこれだけでは終わらなかった……。
次第に疑心暗鬼に駆られてゆく幸春と千鶴の未来の行方は?鬼才が放つ驚愕と感動のミステリ。
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