養鶏場の殺人/火口箱
1920年冬、エルシーは教会で4歳年下の純朴な青年ノーマンに声をかけた。
恋人となったその男性が、4年後に彼女を切り刻むなどと、だれに予想できただろうか──。
かのサー・アーサー・コナン・ドイルが判決に異議を表明したという、英国で実際に起きた事件をもとに執筆された「養鶏場の殺人」と、老女二人の強盗殺害事件を通して、小さなコミュニティーにおける偏見がいかにして悲惨な出来事を引き起こしたかを描く「火口箱」を収録。
現代英国ミステリの女王が実力を遺憾なく発揮し、犯罪を通して人々の心理を巧みに描き上げた傑作中編集。
更新中です。しばらくお待ちください。