これが私の生きる条件を変えた十日間の真実である。<br />流砂は地獄への穴だが、私はなんとかそれに嵌らなくて済んだ。<br />――がんの告知を受けた北欧ミステリの帝王マンケルは何を思い、押し寄せる絶望といかに闘ったのか。<br />遙かな昔に人類が生まれてから今日まで、我々は何を受け継ぎ、そして遠い未来の人々に何を残すのか。<br />〈刑事ヴァランダー・シリーズ〉の著者の最後の作品。<br />闘病記であり、遺言でもある、魂の一冊。<br />