新聞記者ドライデン・シリーズ
12月、イーリーの公営アパートで、デクランという男が肘掛け椅子に座ったまま死んだ。
閉所恐怖症の彼は扉を外し、窓を開け放したまま寝たために凍死したらしい。
自殺の可能性が高いとされたが、取材に訪れた新聞記者のドライデンは疑問をおぼえる。
デクランは金に困っていたが、部屋のコイン式電気メーターには硬貨がたっぷり補充されていた。
自殺する人間がそんな行動をとるだろうか? 小さな謎は思いもかけない真相の手がかりだった。
ドライデンの丹念な調査と明晰な推理によって少しずつ解かれていく人々の秘密。
端正な英国本格ミステリ。
/解説=若林踏
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