愛おしい骨
【第1位『このミステリーがすごい!2011年版』海外編】十七歳の兄と十五歳の弟。
ふたりは森へ行き、戻ってきたのは兄ひとりだった。
家政婦ハンナに乞われ二十年ぶりに帰郷したオーレンを迎えたのは、過去を再現するかのように、偏執的に保たれた家だった。
夜明けに何者かが玄関先に、死んだ弟の骨をひとつひとつ置いてゆく。
一見変わりなく元気そうな父は、眠りのなかで歩き、死んだ母と会話している。
これだけの年月を経て、いったい何が起きているのか? 半ば強制的に保安官の捜査に協力させられたオーレンの前に、町の人々の秘められた顔が、次第に明らかになってゆく。
迫力のストーリーテリングと卓越した人物造形。
著者渾身の大作。
/解説=川出正樹
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