捕食
蘭の花に擬態するハナカマキリみたいに、まぎれ込んでしまったほうがいい、捕食者に気づかれないように。
そう言って、いづみはするりとトラウマを抱えた真尋の心に入り込んできた。
彼女と一緒なら、自分は変われる。
いづみに憧れ、彼女のようになりたいと願ったのに……。
あなたは誰? なんのために私に近づいてきたの? 不安に駆られ、いづみの過去をたどっていくと、何人もの女が、彼女の周りで姿を消していた――。
真相に迫る真尋は、ついに彼女のおぞましい姿を目にしてしまう。
『強欲な羊』『ゴーストフォビア』を凌駕する、戦慄のサスペンス。
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