ビリヤード・ハナブサへようこそ
変わった名前をもつ大学院生、中央(あたり・あきら)。
彼はちょっとレトロな撞球場「ビリヤード・ハナブサ」でアルバイトをしている。
ビリヤードの腕前は一流、経営手腕は三流の英雄一郎(はなぶさ・ゆういちろう)先生がオーナーの店には、個性的な常連客たちが集う。
おしゃべり好きな彼らは、仲間内の誰かが事件に巻き込まれると、プレーそっちのけで推理談議を始め、みな素人探偵となって謎を解こうとするのだ。
けれど結局事件の真相を言い当てるのは、アルバイトの中央の役割で?! そして今日もまた不思議な事件が持ち込まれ――。
現代の『黒後家蜘蛛の会』登場。
第24回鮎川賞受賞作。
/解説=福井健太
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