悪女
20世紀初頭のバルセロナ。
町では幼い子どもが何人も失踪し、子どもをさらって貪る化け物の仕業だという噂が立つ。
そして今日また一人、新たな子どもが姿を消し、さらに頸動脈を噛みちぎられた男の死体まで発見された。
血に飢えたその化け物の名は、エンリケタ・マルティ。
人間の魂を刈り取る「私」という全知の存在が、失踪事件を追う刑事たちやエンリケタの手下、家族などさまざまな人物の視点で、「吸血鬼」と呼ばれた稀代の悪女の恐ろしさとおぞましさを語り尽くす。
犯罪捜査官である著者が、犯罪者の実話に材を得て描いた戦慄の物語。
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