中村雅楽探偵全集
巡業先の広島の古刹で変死した、歌舞伎俳優・浅尾当次。
その報を竹野記者から受けた雅楽は、親友である当次の死に疑問を持つ。
一方、女子高校生の仲宮ふみ子は、修学旅行で当次の亡くなった古刹を訪れていた。
数年後、ふみ子は、当次の長男・当太郎と運命的に出会う――著者の初長編『松風の記憶』。
美しい演出家未亡人と若き劇団員が絡み合う、劇団ツバメ座で起こったふしぎな事件の真相を、竹野記者の手記のみから雅楽が推理する『第三の演出者』。
戸板康二が遺した雅楽もの長編を完全収録。
資料も充実の《中村雅楽探偵全集》シリーズ最終巻。
【収録作】「松風の記憶」/「第三の演出者」/中村雅楽エッセイ=戸板康二/徳間ノベルズ版『松風の記憶』 あとがき=戸板康二/講談社文庫版『松風の記憶』 後記=戸板康二/創元推理文庫版編者解題=日下三蔵
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