〈妖怪の子預かります〉
我ら猫のあやかしの、人のそばにいたがるものの多いことよ。
人とはそれほどに良いものであろうか。
ならば試してみようではないか。
そう言って王蜜の君がやってきたのは、なんと太鼓長屋の弥助のところ。
気まぐれな妖猫族の姫の居候に、弥助べったりの千弥がいい顔をするはずはなく、小妖の玉雪に至っては、弥助の家に近づけなくなる始末。
そんななか、弥助の周辺で猫絡みの事件が頻発、おまけに子猫を狙う不気味な女が出現するに至って、猫の守り手たる王蜜の君は放っておけず、事件の裏を探り始める。
猫だらけのお江戸妖怪ファンタジー第6弾。
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