その惑星では、かつて人間を滅ぼした異形の殺戮生物たちが、縄張りのような国を築いて暮らしていた。<br />罪を犯して祖国を追われたマガンダラは、放浪の末に辿り着いた土地で、滅んだはずの‘人間’たちによる壮大かつ恐ろしい企みを知る。<br />それは惑星の運命を揺るがしかねないものだった。<br />危機に立ち向かうため、マガンダラは異種族の道連れとともに、戻ったら即処刑と言い渡されている祖国への潜入を試みる――。<br />『皆勤の徒』の著者、待望の初長編。<br />/解説=円城塔