ぼくを忘れないで
ぼくには仲良しの兄・サイモンがいた。
でも死んでしまった。
ぼくはサイモンに会いたくてたまらない。
19歳になったマシュー・ホームズは、統合失調症の治療の一環として、自分自身について書いている。
大好きだった兄サイモン、ダウン症だった彼の死は、幼かったマシューの思いつきがもたらしたようなものだった。
罪の意識に苛まれるマシュー。
彼には「ぼくを忘れないで」というサイモンの声がいつも聞こえている。
精神科病棟の看護師だった著者だからこそ書ける、病める青年の苦しみ、不安、喜び、そして家族のこと。
サイモンとマシューの兄弟を、あなたは忘れることができないだろう。
コスタ賞の新人賞と大賞を同時受賞した傑作小説!
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